雨の日の憂鬱、朝シャワーで改善

 雨の日はなんとなく気分重く、憂鬱を感じたことないでしょうか。頭痛や疲労感を感じるかもしれません。これらの憂鬱さは、自律神経が関係しています。
自律神経とは、人間の生命活動のバランスを整えている神経です。特徴としては、意識してコントロールすることができません。(例外として、呼吸があります。)
例えば、心臓を意図的に動かせたことはないでしょう。生死を分ける重要な組織ですが、意識してコントロールが不可能です。もし、意識で動かしていると、寝た瞬間に心臓が止まるという恐ろしい状況になります。そこで、意識をしなくても活動してくれる自律神経が、生きていく為に必要な生理現象をコントロールしてくれているのです。呼吸、心拍、血液循環、消化吸収など身体のほぼ全ての器官を自律神経が関わっています。

 自律神経には交感神経と副交感神経の2種類が存在しています。それぞれの神経はアクセルとブレーキの役割を担っています。
交感神経は日中に活発に作用し、アクセルの役割をしています。交感神経が優位な状態になると血管が収縮し、血圧の上昇につながっていきます。心臓が活発に働き、心拍数が上がります。やる気・集中力が高まります。ただし、過剰な状態だと極度な緊張状態や不安などにつながります。バランスが大切です。
副交感神経は夜に活発に作用し、ブレーキの役割を果たします。副交感神経が優位な状態になると血管が緩んで血圧が低下し、心身ともにリラックス状態になります。お風呂に入っているとき、深呼吸をしている時、睡眠時などに活発に働く神経です。
この二つの神経が整っていると、良いパフォーマンスを発揮できます。逆に、自律神経が乱れている状態だと、切り替えがうまくいかず、心身の不調がでてしまいます。

 天気が悪い日や気圧が急激に低くなる時には、自律神経のバランスが崩れてしまい血流が悪くなります。そのため、頭痛、肩こり、腰痛、疲労、気分の落ち込みなどを感じることが多くなります。自律神経が乱れている状態では、普段よりも天気による影響を受けやすくなってしまいます。
この時期は梅雨のため、雨の日が続いて気分が落ち込みやすくなります。雨の日は交感神経が上がりにくいため、やる気を出しにくいのです。
そこで、交感神経をあげるため、オススメなのが朝シャワーです。最初は少しぬるめのお湯を浴びるようにしましょう。温度の目安しては38度から39度くらい。次に少し熱めのシャワー40度~42度くらいの温度を目安に浴びるようにしましょう。
一気に熱いシャワーを浴びると自律神経のバランスが崩れる可能性があります。そのため、最初は少しぬるめのシャワーから浴びるようにしましょう。
浴び方としては、手や足などの末端から浴びて、お腹や胸などの体の中心に向かって浴びるようにしましょう。
浴びる時間はあまり長くする必要はありません。3~5分程度浴びるだけで十分です。特に、朝はいそがしいでしょうから、無理せず短い時間で試してみてください。
ある研究所の調査では、朝シャワーを浴びた人は、朝に何もしていない人よりも約3倍疲労感が和らいだそうです。勤務後のやる気も10%も違うことが明らかになっています。
梅雨の時期は雨が多く、やる気がでにくい時期です。短時間で、交感神経をあげ、疲労感も軽減できる朝シャワーをぜひ試してみてみてください。

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