相手を傷つけずに自分の本音を伝える方法
自分の意見を言いにくい。相手を傷つけてしまうかもしれないと思い意見を言い出せない。自己肯定感が低く相手に自分の考えを伝えることができない。対人恐怖症で相手に意見を言えない。と思っている方
どうしたら、相手を傷つけずに自分の本音を伝えるかという疑問に、カウンセラーであり薬剤師が答えていきたいと思います。
この記事では、相手を傷つけずに自分の意見を伝える方法をお伝えしていきます。相手が子供であろうと大人であろうと通用する方法です。
1、意見を言いづらい理由
まず、意見を言いにくい心理状態について考えいきましょう。
相手が傷つくのではないかという配慮の気持ちと相手からなんと思われるのか不安という心配が合わさってるのではないでしょうか。
・自分の意見と相手の意見が違う場合、自分が反対意見に近いことを言うと相手の考えを否定しているように感じてしまいます。ひいては、相手自身を否定しているように感じてしまうことがあります。
相手が傷つくことを考えて結局何も言えない。反対意見の時は自分を押し殺して黙っていると自然と意見がでてこなくなってきます。
・相手と違う意見を言う場合、相手からなんと思われるのか不安になります。自分の考えはこの程度と思われてしまうのか。嫌われるのではないかと相手にどう思われるのか気にしてしまうケースもあるかと思います。
そして、勇気を出した意見が通らない場合、落ち込んだり恥ずかしい思いをするのではないかと不安を感じます。
2、YES、BUT法
相手の意見を肯定してから、自分の意見を伝える方法です。
この方法は相手の意見をまずは受け入れるので、相手は心を開いてくれます。そして、心を開いているのでこちらの意見も通りやすくなるのです。
つまり、相手を否定せず、肯定をしながら自分の意見を通す方法と言えます。
YES、BUTはセールスマンがよく使う手法です。
例:
[st-kaiwa2]この商品は高いですね。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa3 r]そうですね。確かに高く感じますよね。[/st-kaiwa3]
[st-kaiwa3 r]しかし、この表をみてください。性能に対して・・・[/st-kaiwa3]
などYESをいれることで相手を受け入れることができるのです。いきなり意見を言い始めるよりも、クッションが入り自分の意見が柔らかく相手に届きます。
しかも、セールスという自分の意見を通すのが難しい状況で多様されているのです。効果が高いことは間違いないでしょう。
使い方も非常にシンプルです。相手の意見に「そうですね」と同意し、「しかし」からは自分の言いたいことを言えばよいだけです。
このYES、BUT法は子供にも有効です。
子供は脳の発達が不十分で、理性のコントロールが効きにくいのです。そのため、いきなり自分の意見を否定されると反発を感じ、意固地になり言うことを聞かなくなります。
そんな時は、YES、BUT法を使いましょう。
子供がどんなに無茶な意見を言おうと一旦受け入れてください。次に、どうしてそう思ったのか理由を聞きます。最後に少し時間をおいてBUTの部分である自分の言いたいことを伝えるようにしてみましょう。
3、YES、AND法
少し高度な方法です。BUTというと少し相手を否定している感じが強いと感じる方もいるでしょう。確かに、YES、BUT法を多様すると相手に警戒や不安を与えるかもしれません。
そんな時はYES、AND法を使ってみてください。
YESの部分は同じです。相手の意見にそうですねと同意してください。その後、「実は、つまり、ですので」という感じで相手の意見に同意するように自分の意見を続けていきます。
例
[st-kaiwa2]この商品は高いですね。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa3 r]そうですね。確かに高く感じますよね。[/st-kaiwa3]
[st-kaiwa3 r]実は、高い理由はこうなんです。[/st-kaiwa3]
というように相手の意見にのせて自分の意見を伝える方法があります。
少し高度な方法なので、YES、BUT法に慣れてきたり、使い過ぎてしまった場合にチャレンジしてみてください。
まとめ
自分の意見を伝えにくい時は、一旦相手の意見を受け入れましょう。そうすると、相手を傷つけることなく自分の意見を伝えることができます。そして、相手の意見を受け入れることで、相手に安心感が生まれ、自分の意見も通りやすくなります。