人に優しく自分に厳しくという言葉は間違いだった!?

”人に優しく自分に厳しく”
という言葉をよく聞きます。

私の好きな言葉で、職場ではこの言葉を胸に刻みながら仕事をしてきました。人がミスをしても、あまり責めず、自分がミスをしたらしっかりと反省をし改善をする。仕事を円滑に進めるには最適だと思っていました。

しかし、この言葉は本当に正しいのでしょうか!?
必要以上に、自分に厳しくするという事はデメリットの方が多いかもしれません。

今日は、自分を責めるとどうなるのかについて考えていきたいと思います。

もし、あなたが自分を責めているなら、今すぐやめた方がよいかもしれません。

  • 自分を責めるメカニズム
  • 自分を責める方が勉強開始が遅い!?
  • 自分を責めるとモチベーションが下がる
  • (次回、セルフコンパッションという考え方について)

 

・自分を責めるメカニズム
なぜ、自分を責めるのでしょうか。自分で自分を批判するというのは、よく考えると不思議ですよね。他人はあまり褒めてくれないのだから、自分は自分の味方であるべきなのに。自分が頑張っているのを自分が一番良くわかってるのに責めてしまいます。

色々な理由があるかと思います。その中で、一番大きい理由は
「自分を甘やかし過ぎると自分がダメになる!!」
と感じているからではないでしょうか。

例えば、学校の勉強を思い出してみてください。
自分を許して甘やかすと怠けてしまい。学校の勉強をしないと考えていませんか。
怠けている自分に対して、TV番組の評論家のように”喝”を入れるべきだ。
喝を入れることで、モチベーションが上がり、勉強を早く開始すると考えてしまいがちです。

・自分を責める方が勉強開始が遅い!?
ビショップ大学で750人を対象にした実験によると、
自分を許す力が高い人ほど、ストレスが低く、勉強の先送りが少なかったそうです。
逆に、自分を許す力が低い人ほど、ストレスが高く、勉強の先送りも多かったそうです。
イメージと逆の結果ですよね。

これは、ストレスで頭がいっぱいな状態になって、大事なことを処理する余裕がないためです。

(脳のワーキングメモリをストレスが使いはたしてしまっているのです。)

・自分を責めるとモチベーションが下がる。
自分を責めるとモチベーションが下がります。
理由は、トカゲ脳(は虫類脳)が握っています。

昔の人間は獣と出会うことが多く、肉体的な脅威にさらされていました。脅威を感じたら、生き残るために、アドレナリンと(ストレスホルモンと呼ばれる)コルチゾールの分泌をします。アドレナリンとコルチゾールは血圧を上げて闘いや逃走するのに役立ちます。

現代は、肉体の脅威というのはほとんどありません。そのかわり、精神的な脅威を感じることが多くなりました。精神的な脅威に対しても、同様にアドレナリンとコルチゾールが分泌されます。

そのため、自分を責めるとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。しかも、自分自身を攻撃をする(闘い)と攻撃を受ける脅威を同時に味わうのです。自分自身を責めることは、他からの攻撃よりもストレスホルモンの分泌が多くなるのです。

ちなみに、コルチゾールは長期にわたって過剰に分泌されると海馬を萎縮させることが報告されています。うつ病患者ではコルチゾールの値が高いことも報告されています。

うつ状態はモチベーションが高い状態とは言えないでしょう。

まとめ

自分を責める人は、ストレスが高い状態で生活をすることになります。

学校の勉強など、やるべきことを先送りする傾向にあります。

さらに、うつなどのリスクがあり、モチベーションは低いといわざるをえません。

 

では、どういう考え方をすると良いのかについては、

次回(セルフコンパッションという考え方)ご説明させていただきます。

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