ビッグ5とは

新生活も一か月が過ぎようとしている今日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
いろいろな人に接していると、そこには類似性があり、人をいくつかのタイプに分ける事ができます。
古くはギリシャ時代から、多くの類型論が出されており、ある調査では辞書には性格を表す用語が4500もあるというのですから膨大です。

そこで、例えば外向性と社交性のように、似ているものをまとめて絞っていき、最近では5つの因子によって性格をほぼ記述できるという5因子論に収束してきています。いろんな文化圏でそのことが確かめられ、ビッグ5などと呼ばれていますのでちょっとご紹介します。

第一因子は外向性ー内向性です。
これは人との関係などで外界に積極的に働きかけるか、そうでないかという次元です。
外向性の人は積極的であり、常に強い刺激を求め、活動的ですが、極端になると無謀な面があらわれます。
一方内向的な人は控えめで刺激を求めず、もの静かな生活を望みますが、極端になると臆病・気遅れという面が強くなります。

第2の因子は愛着性ー分離性です。これは人との関係において、まわりの人に同情しやすいか、あるいは自主独立の道をすすむか、という次元です。
愛着性の人は共感性や思いやりをもって、人と親和的な協調関係を結びます。極端な場合、人に追従して集団の中に埋没し、自分を見失う危険を持っています。
一方分離性の人は、自分の独自性を押し出していきますが、極端になると人に冷淡になり、敵意を持ったり、自閉的になるという危険を持っています。

第3は統制性ー自然性の因子です。これは、はっきりとした目的や意志を持って物事をやり抜こうとするか否かの次元です。
統制性の人は、意志が強く勤勉に生きようとしますが、極端になると、強迫的で仕事中毒におちいりやすいとされています。
一方、自然性の人は、環境や自分をありのままに受け入れて、仕事にこだわりを持ちません。極端な場合、無気力で怠惰な人と思われるでしょう。

第4は情動性ー非情動性の因子です。これは危険に敏感に反応するか否かの次元です。情動性は敏感であり、ストレスがあると不安や緊張などの感情的な反応を持ちやすく、極端になると神経症になることもあります。
一方非情動性の人は、危険があっても動じることなく、情緒が安定していますが、極端な場合は感情の変化が乏しくおもしろみのない人のように思われます。

第5は遊戯性ー現実性の因子です。遊戯性の人は、遊び心があり、新しいものに好奇心をもって近づきます。しかし極端になると、社会から逸脱し、思想や妄想をもったりします。
一方現実性の人は、堅実で地に足の着いた着実な生き方をしますが、極端になると権威や伝統にしがみつかずにはいられない権威主義者になったりします。

1外向性ー内向性
2愛着性ー分離性
3統制性ー自然性
4情動性ー非情動性
5遊戯性ー現実性
この5つの因子から人の性格はだいたい振り分けられる、ということでビッグ5と呼ばれています。

いかがでしたでしょうか。
どれも善し悪しがあるわけではなく、あくまでその人らしさ、という観点での話ですが、本文にもあるようにその特徴が極端になると短所になってきます。

環境の変化に加え、季節の変わり目、体調も崩しやすいこの時期、この大型連休は自分を振り返るのにもちょうどよいタイミングかもしれません。
みなさま良い休日を。
そしてお仕事の人も、応援しています。

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