心理学とは

心理学とは 心理学は英語でpsychology(サイコロジー)と言いますが、その語源がギリシャ語の「psyche」(心)と「logos」(学)にあります。最近アニメタイトルなどにもなり、何かと話題になる「psychopathy」(サイコパス)の(サイコ)と、ギリシャ語で、言葉・理性の意味も持つ「pathy」の組み合わせ。まさしく文字通り心に関する学問、という意味を持ちます。

心理学と言うと、まず日本で有名なのは精神分析で有名なフロイト、そして分析心理学で有名なユングが二大巨頭かと思います。また、冗談のようで本当の話ですが、「心理学を学んでいる」と言うと「じゃあ心が読めるんだ。怖ーい」みたいに言われることが多々あります。

 

おそらく、「心理学=心を読む」という考え方は以前から多少なりともあったとは思いますが、メンタリストDaiGoさんの登場でその考え方は一気に広まったと感じます。

まず正直に、はっきりと申しておきますが心理学とメンタリストは全くの別物です。心理学を学んだからと言って人を操れる、人の心を読める、覗ける、なんてことはありません。

 

また、心理学専攻=カウンセラーを目指す、と思われるのも非常に多いです。実際、カウンセラーを目指す人が多いのは否定できません。そもそもカウンセラーを目指すには心理学が必須ですからね。

 

しかし、そもそもの心理学の語源をたどると、フロイトのように「意識と無意識」「自分とは何者なのか」のような「自分と向き合う学問」だったりします。他人をどうこうと、外界に向けて学ぶというよりむしろその逆。己とはなにか、を考える学問です。

 

心理学の歴史はまだ新しく、本格的な研究が始まったのが1879年、ドイツのライプチヒ大学に心理学研究室が開設されてからと言われています。それまでも当然、心の問題は考えられていたのですが、どちらかというと哲学的に心の在り方を研究することが主体でした。

 

それこそプラトン、アリストテレス、などが心理学の元ともいえるのです。 なので、科学的な手法を用いた心理学の研究は歴史が浅く、まだまだ分からないことが多い分野なのです。 心理学の対象としてとらえることができる領域は非常に広い範囲に及びます。

 

極端なことを言ってしまえば、なんらかの形で人間が関与している事象は「心」の問題が関わってくるので全て心理学的にとらえることができるのです。 しかも、同じ心理学でありながら、内容的には全くと言っていいほど違う場合があります。 「心と脳の関係」 「深層心理」 「性格」 「恋愛」 「組織」 さまざまな事象を心理学的にみるとどうなるのか、代表的な心理学のジャンルを簡単に列挙します。

・認知心理学

・神経心理学

・性格心理学

・発達心理学

・教育心理学

・臨床心理学

・社会心理学

・犯罪心理学

・感情心理学

・災害心理学

・環境心理学

・知覚心理学

・行動心理学

・学習心理学

軽く数えただけでも10を超える分野があり、そしてそれぞれ、その内容も異なります。

また心理学が境を接する様々な領域として、生理学、神経科学、人工知能、社会学、人類学、さらに哲学やその他の人間的活動があります。

 

心理学と一言で言っても、その広さ、深さはとどまることを知りません。学べば学ぶほど奥が深く、知れば知るほど他の分野との関連が見えてきてより深みにハマる。 そんな心理学と言う航海の旅の羅針盤に本記事が参考になれば幸いです。

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